2級ピラクニ泳法試験の合格発表があった。 この上ない緊張をもって合格発表の通知を受けたが、驚くことに合格していた。前回報告した通りの大失敗もあり、さらに他にも明らかな過ちを思い出して半ば諦めていたのだが。 ちなみに、自分の失敗の連続が周囲にも負のオーラとなって伝染したらしく、それまで上手くいっていた人も自分以上の失態をやらかしていた。正味なはなし、その人の合格の可否の方が気になっていたのだが、共に合格していたようだ。 まずはひと安心である。 2級ピラクニ泳法を習得していれば、大抵の水中に潜る仕事は請けることが可能となるようだ。そこで早速、水中関連の仕事をしようと王蛇島へ飛ぶ。 手始めに不思議な海キノコを10個採ってくる。なるほど今までとは泳ぎの苦労度合いが全然違う。はるかに上手く泳げている気がする。 華麗なる泳ぎ写真 泳ぎは上手くなったのだが、肝心の海キノコがなかなか見つからず苦労をした……。 キノコはウォーミングアップということで、いよいよ水中戦に挑むことにする。受けた仕事は、サントオンとオルゴールドを倒すもので、20匹ずつぐらいなら軽くできるだろうと思っていたら、 ネイル「オルゴールドから食いちぎられた日記の破片を探してきてね」 ルーン「じゃあこっちはサントオンを55匹ぐらい殺っとこか」 なにさらっと無茶なことをいうのだ、この人たちは。 無茶といえば、この島で生活していること事態が無茶である。所狭しと敵が徘徊しており、仕事の話を聞いている間も構わず攻撃を仕掛けてくる始末だ。この人達はなに食わぬ顔で避けたり反撃したりしているが、こっちは話を聞くのも必死である。 これならいっそ海の方が安全なので、さっさと潜ることにする。 泳法の親元であるピラクニさんもいるが、今日の目的はこれではない。島の周囲をぐるりと泳ぎ、見つけた。 見つけたというか、めちゃくちゃ多い! 探す手間は必要なさそうだが、これだけ密集しているので、同時に2体、ときには3体を相手にしなければならず、何度も死にそうな目にあった。そもそも、泳法は身に付けたが、呼吸法は未だによく分かっていない。ピラクニだから水中でわざわざ息継ぎする必要がないのは分かるのだが、 そこは上手く別の生き物とあわせた方法を考案して欲しい! 息切れで死んだら、浮かばれない……ドザエモンだけに。 さて、55匹の方は力技でなんとかなったが、いかんともしがたいのが日記の破片探しだ。 倒すだけではなく、口をこじあけて胃袋まで手を突っ込んで探し出さなければならないのだが、必ずある訳でもなく、結局60匹以上は倒した気がする。この破片をつなぎ合わせろとまでは言われたらお手上げだが、なんともはた迷惑な奴(依頼主)もいるものだ。 やはり水中戦は骨が折れる。ずぶ濡れになって戻った自分であるが、そこへ追い討ちをかけるように彼らは、島に生息するこいつらも適当に片してくれない? と言い放つ。 むしろあんたらが出ていった方が円滑に解決すると思うのだが……。 報酬が報酬なだけに受けはしたが、とても1人で切り抜けられる気がしないので、組合のdarcyとゴーレム君を召還した。でも生息密度が高すぎて、同じ敵を叩くというよりは、お互い目の前の敵と半強制的に戦っていた、というのが現状だった。 水中は動きが遅くなったり、呼吸が続かないハンディがあって好きではないが、陸は陸で大変だなあと思いながら、重たい羽を羽ばたかせて帰路についた。
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